Bonheur Management Consulting

ボヌール マネジメント
コンサルティング

COLUMN
2025.09.04

共有土壌づくり 中編:信頼関係は“聴くこと”から(第16回)

信頼関係は、組織文化を築く根幹です。
前回の「文化はリーダーの背中から生まれる」に続き、今回は「聴くこと」から始まる信頼づくりの技術を探ります。
部下との対話、伝わるスピーチ、そして信頼の可視化まで──組織に温かい循環を生み出す「共有土壌」のつくり方を実践からひも解きます。


🔷 信頼関係の起点は「聴く姿勢」


● 話が“伝わる”ための3要素

リーダーの言葉が伝わるには、次の3点が不可欠です:

  1. 論理的な内容

  2. わかりやすい話し方と資料

  3. 聞き手の「聴く意欲」

この3つ目──部下が「聴こう」と思える関係性を築くには、リーダーがまず部下の話をしっかり聴く必要があります。

コミュニケーションもリーダーの自責から始まります。


● 「10分間の真剣な傾聴」が信頼をつくる

リーダーはどんなに多忙でも、一年間に一回でよいので、一人あたり10分〜15分でも真剣に聴く時間をつくることが大切です。

この10分間の傾聴が部下との間に信頼の橋を架けてくれます。

「ちゃんと自分の話に耳を傾けて聴いてくれた」と感じた部下は、その後リーダーの言葉にきちんと耳を傾けるようになります。


● 「伝える」ではなく「伝わる」をめざす

「言ったはず」「メールした」は通用しません。
“伝わる”とは、相手の理解と行動に影響を与えること
伝わるまで粘り強く届けることが、リーダーの責任です。


🔷 伝える力を「可視化」する仕組み


● 大人数へのスピーチも“伝わる”工夫が必要

全体会議や所信発表など、大勢の前で話す機会こそ、生産性が問われます。
単なる情報伝達であればメールや動画で十分。
だからこそ、リアルやハイブリッドの場では「伝わったかどうか」が重要になります。


● ゴールは「欠席者にも話せる」レベル

スピーチの本当の目的は、聞いたメンバーが“他の人にも伝えられる”レベルで理解すること
これを実現するには、**伝わったかを測る「仕組み」**が必要です。


● アンケートで伝達力を可視化する

おすすめの方法は、無記名で「どのくらい理解できたか(10点満点)」+簡単なコメントを集めるアンケートです。
これによりリーダー自身が改善点に気づき、“伝える力”が鍛えられていきます。

数回繰り返すことで、スピーチの質もチームの理解度も格段に上がります。


● 信頼を育て、組織を動かす「伝わる仕組み」

伝えることと同じくらい、**“聴く姿勢”と“伝わったことの可視化”**が大切です。
こうした取り組みの積み重ねが、共有土壌としての信頼関係を育み、組織全体の活力を生み出していきます。


■ 次回予告

次回は「共有土壌づくり」後編として、
**「効率的で活力の出る会議の開催方法」**についてご紹介いたします。

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