Bonheur Management Consulting

ボヌール マネジメント
コンサルティング

COLUMN
2022.05.11

悩めるリーダーの初手(最初の打ち手) (第1回)

リーダーのよくある悩み

多くの経営者、企業のリーダーと接していると皆共通の悩みを抱えていることがよく分かります。
「やりたいことが多くて手が回らない」「部下が思う通りに動いてくれない」「人材が不足していて課題への対応が進まない」「自分も部下も精一杯取り組んでいるが成果がなかなか上がらない」などです。
経営経験の長い方からは、「自己流で経営を行ってきて自信もあるが、最近頭打ちのことが増えている」
若手のリーダーの方からは「もっと優れたリーダーに成長したいがどうしたらなれるか分からない、誰も教えてくれない」などの声も聞こえてきます。

 

 

日本一の企業でも人財不足?

「うちの会社は人財がいないのでグループ会社を任せられる人がいない」。この発言は売上高10兆円を超える日本有数の総合商社で役員を当時務めていた私の友人が一緒の食事中にぼやいた言葉です。私は「君の会社で人財不足というなら、日本で人財が足りている企業はないね」と思わず言葉を返した記憶があります。彼以外の日本を代表する企業幹部の友人たちも「人財不足」をいつも嘆いています。そう、日本一の企業たちも人財はいつも不足しているのです。ここをぜひ真剣に受け止めて欲しいと思います。良い人材を求め続けることは企業や組織には不可欠です。但し、採用やスカウトではどこまで行っても人財不足は解決しないと覚悟を決めるべきなのです。

人財や能力不足からの共通のスタート

人財や能力はいつでも不足しているもの、どこでも悩みは一緒、この認識が出発点です。ここからが経営者やリーダーの腕の見せ所です。ですから、今一緒に仕事をしてくれている社員や部下の人財育成に正面から取組む決意が必要です。企業や組織を成長させようと悩んでいるリーダーの貴方にはその決意がありますか。もう少し言うと社員を成長させる計画と展望を持っていますか、人財育成の手法を身につけていますか。

悩めるリーダーの初手(最初の打ち手)

人財育成の手法を最初から身につけているリーダーの方は多くないと思います。でも大丈夫です。まず最初に行うべきことは、社員や部下の育成ではありません。最も効果的ですぐに成果があがることから手を打ちましょう。それは貴社や貴組織には優秀でかんばっているあなたがいます。そうあなたの能力をさらに活用することが最も効果的です。さらに活用すると言っても、これ以上頑張らなくて大丈夫です。まずたくさんあるあなたの「もったいない」行動を減らして、成果を上げながら、あなたの時間を増やしていきましょう。

まず5S、続けて5M

5Sとは整理・整頓・清潔・清掃・躾(しつけ)のことです。5Mとはムリ・ムラ・ムダ・モレ・ミスを指します。自分の活動や時間の「整理・整頓、ムダムラの退治」などを地道に行うと、当然と思っていたことが無駄だったり、無理なことだったことに気づきます。身近に信頼できる先輩や問題解決の先達などがいる方はその方に率直にご自分の活動状況などを話してみるだけでも気づきがあると思います。私の経験則では、この5Sと5Mに素直に取り組むと、あなたの時間は10%~20%増やすことができます。この時間を活用してやるべきことや新しいことに集中することができます。自分の時間を生み出さずには新しいことはできません。

 

 

次回はこうして時間を生み出したうえで、最初に取組んで欲しい最も大切なリーダーの打ち手について説明します。

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