Bonheur Management Consulting

ボヌール マネジメント
コンサルティング

COLUMN
2025.06.10

仕事コミュニケーションマネジメントとは:人と組織を育てる“仕事コミュニケーションの技術”(第14回)

部下が育たない、チームが機能しない――そんな悩みの多くは「日々の仕事の中でのコミュニケーション」にこそ原因があります。
目標達成と育成を両立する「仕事コミュニケーションマネジメント」の考え方を解説します。

「人が育たない」「チームが機能しない」…その原因は?

今、多くの企業で
「人がなかなか育たない」
「チームとしての力が発揮されない」
といった悩みが聞かれます。

こうした課題の背景にあるのは、日々の仕事現場でのコミュニケーションの質です。
私は「仕事そのものを通じて人と組織を育てていく」という考え方が、今こそ重要だと感じています。

「仕事コミュニケーションマネジメント」とは何か

従来、育成というと研修や指導の場面に頼りがちでした。
しかし、本当に力がつくのは、日常の仕事の中での関わり方です。
現場でのコミュニケーションの質が、チームの成長スピードを左右します。

「仕事コミュニケーションマネジメント」とは、
日々の業務を通じて、部下と自分自身を育てることを意図的にデザインするマネジメント手法です。

これは単なる会話術ではなく、目標達成と人の成長を両立させる「人を動かし、共に成長する仕事コミュニケーションの技術」とも言えるでしょう。

3つの「土壌」を整える

この手法は、日常の仕事や組織の中のコミュニケーションを、3つの大きな流れで捉えます。
私たちはこれを「土壌」という言葉で表現しています。

① 共有土壌

組織やチームの風土や文化を形成する基礎となるコミュニケーション。
その重要性を認識し、共有土壌の構築・向上に取り組みます。

② 共創土壌

組織の上下関係の中でのコミュニケーションを効果的にする取り組み。
業務の中核を成す関係性の質を高めるのが共創土壌づくりです。

③ 協業土壌

前工程・後工程・横の関係といった部門横断のコミュニケーションを効率的にする取り組み。
企業や組織全体がスムーズに価値を届けるための基盤を整えます。

次回予告:共有土壌づくりへ

次回以降は、この取り組みについてひとつひとつ詳しく解説していきます。
まずは、組織やチームコミュニケーションの根幹を形成する「共有土壌」づくりからご説明いたします。
ぜひご期待ください。

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